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2023.08.28

「寂しい」の理由

「寂しい」の理由

寂しさの理由

病院や介護施設、就労支援センター、クリニック勤務の経験から、日常的に寂しさを抱えている方の多さを体験しています。

あまりに孤独感が大きいと心の不調から生活に支障をきたす方も、少なくありません。と言いますのも孤独感は、肥満よりも、喫煙よりも人間の体に悪影響を与えるといわれているのです。

冒頭に書きました施設で勤務していたころ、18歳くらいの精神病の現病のある男性がいらっしゃいました。

その方は、お母様と妹さんと3人暮らしでした。いらっしゃるとすぐに紙にアリンコのような文字とも絵ともつかないものを書き続け夕方のお帰りの時間まで、ずっとそれが続きました。声をかけると不安定になり大声で暴れるので、うっかり声もかけられませんでした。

彼の担当者によると、お父様が事故で亡くなり、孤独と不安でお母様が統合失調症になり、その様子を見ていた彼も精神病になったとのことでした。

お話を伺い、まず思ったのが「孤独と不安の表出」でした。

これは、医療現場でよく使われる言葉で「自分の言葉で孤独感や不安な気持ちを言い表し、誰かに聞いてもらう」という意味です。自分の言葉で寂しさを表現するというのは、とても大事なことです。入院患者さんの看護計画に「不安の表出」という項目もあるくらいです。

寂しさや不安は、口に出して誰かに聞いてもらうだけで随分と、気分が軽くなります。

ただ、誰かに聞いてもらうといっても、一人暮らしだったり、友人が近くにいなかったり、周りの人が話を聞いてくれるような雰囲気でなかったり、様々な理由から、お話しづらいのが現状です。


私の知り合いは、連れ合いに先立たれ一人暮らしで「寂しい」が口癖です。「寂しいから」と電話を色々な友人にかけまくり、

ブロックされてしまい、さらに寂しくなったとこぼしていました。

先のお母様や私の友人も、話し相手がいないということが、最大の寂しさの理由ではないでしょうか。

上京し、慣れない一人暮らしで寂しい大学生の方、お子さんが巣立ち、寂しさを感じている方、サークルに入ってはいるが不満があるのに聞いてもらう相手がいない方、定年退職後寂しさを感じている方、医療従事者だが、忙しすぎて疲弊している方、介護現場で限界を感じている方、、、。

「さくら日和」で、お話しませんか?お茶飲みサービスという名前をつけました。

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